手技で魅せます Vo.1 炭工芸 杣人

建具会館に出品される数々の工芸品はどれも逸品揃い。
これらを制作する方をご紹介する「手技で魅せます」のコーナーです。

今回ご登場していただくのは、工芸品部会から 「造形炭」を創作する
炭工房 杣人(そまびと) 浅見良彦さんです。

実際に炭を焼いているさ中、ときがわ町大野地内の炭窯でお話しをうかがいました。

手技01resize0001


「もともと若い頃は、田舎暮らしや林業に興味はなく
都内の設計事務所で働いていたんです。」

そしていつしか木の良さにひかれ、林業で伐採の仕事を始めたのが
17、8年前。一緒に働くお年寄りから聞く炭焼きの話に興味を持つようになりました。
そして自分が伐採して余った木で炭を焼くこと考えたり調べたりしているうちに、

「何でこんないいものが使われないんだろう」

という思いに駆られたそうです。しかし炭焼きについてはもちろん素人。
東北地方を回って話しを聞いて調べたほかは、ほぼ独学
試行錯誤で作り上げた窯も、これまで数回作り直しました。

手技01resize0003


「私が焼くのは黒炭といわれる文字通り黒い色の炭です。
材料準備から製品になるまでの一工程におよそ1か月かかります。」

炭窯に材料を詰めるのに一週間、材料に点火して10日間ほど焼き、
火を止めて一週間ほど冷まして、焼き上がった炭を窯から出します。
炭の材料となる生木は炭窯に2.5トン入り、
焼き上がると500から600キロの炭になります。
燃料用の材種は堅木(かたぎ)と呼ばれるナラやクヌギなどの広葉樹が中心、
その他に竹、要望によってはマツやスギ、ヒノキなどの針葉樹も焼くそうです。

手技resize0008


「炭を焼く間や冷ます間に次の窯の材料を準備したり、
造形炭を制作したりします。」

造形炭の制作には若い頃に学んだ建築設計による
立体構築の経験が役立っているそうですが、
気に入った作品を作るのはなかなか難しいとのこと。
最近では本当に炭を好きな人が注目してくれて、
熱心に選んでくれるのが
作り手としての楽しさだそうです。
この真っ黒い炭は焼くまでは自然に生えている木。
炭にして使えばエネルギーになり、灰になったら作物の肥料になってと、
循環のサイクルの大切さを語りかけてくれるようです。
人間が自分の手で作り出すことのできる燃料なんだよ、と話す浅見さん。

「これからもこの自然豊かな都幾川の風土にとけ込み
一体となり自然の流れに教えていただき、
急がずじっくりと土窯に向き合い、炭を焼き上げていきたいです。」

手技resize0009


造形炭や燃料用の炭以外に竹酢液や木酢液、薪も販売しています。
建具会館へお越しの際は、ぜひご覧ください。


■問い合わせ
  建具会館
 ・所在地 埼玉県比企郡ときがわ町大字西平709-3
 ・電 話 0493-67-0049
スポンサーサイト

Tag:手技で魅せます 

プロフィール

しょうじくん

Author:しょうじくん
FC2ブログへようこそ!

最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR